Travis Japan結成から世界デビューまでの軌跡
Travis Japanは2012年に結成され、2022年に全世界メジャーデビューを果たしました。
結成からデビューまでの間に、メンバーの脱退や加入、切磋琢磨してきた同世代グループのデビュー決定など、平坦ではない道のりを歩んできたグループです。
ここからは、Travis Japanの結成から念願の世界デビューを果たすまで、10年間の軌跡を紹介します。
振付師トラヴィス・ペインの選抜で結成
Travis Japanが結成されたのは、2012年。
日生劇場で行われていた舞台「ABC座 星(スター)劇場」の幕間にジュニアがリハーサル室に呼ばれ、マイケル・ジャクソンの楽曲「THIS IS IT」の振付を担当した世界的振付師トラヴィス・ペインからレッスンを受けることに。
そこで宮近海斗・中村海人・吉澤閑也・阿部顕嵐・梶山朝日の5人が選ばれ、トラヴィス・ペインの名前からとったTravis Japanのメンバーとなりました。
当初はのちに“弟組”と呼ばれる5人だけでしたが、その後“兄組”と呼ばれる仲田拡輝・森田美勇人・川島如恵留・七五三掛龍也の4人も加わり、9人組グループとして始動しました。
2017年に7人体制スタート
9人組グループとして始まったTravis Japanは、活動する中でメンバーの脱退が相次ぎ、2017年には宮近海斗・中村海人・吉澤閑也・川島如恵留・七五三掛龍也の5人になっていました。
約半数に減ってしまった中、事務所とメンバーの話し合いの末に増員を決断し、松倉海斗と松田元太に加入を打診。
2017年11月18日に行われたジュニアのライブイベント「お台場 踊り場 土日の遊び場」で初めて7人でファンの前に立ち、翌19日に正式に加入することが発表されました。
そのため新7人体制の発足日は2017年11月19日となり、ファンもこの日を新たな記念日としてお祝いしています。
同世代デビュー後も主演舞台やソロコンで研鑽を積む
CDデビューを目指して7人体制で始動したTravis Japan。
しかし2019年8月8日に東京ドームで行われたジュニアコンサート「ジャニーズJr.8・8祭り〜東京ドームから始まる〜」にて、同世代グループとして切磋琢磨してきたSixTONESとSnow Manの同時CDデビューが発表されました。
惜しくもこの時デビューを逃したTravis Japanですが、腐ることなく自分たちの強みを磨き続け、2019年11月に主演舞台「虎者 ーNINJAPANー」の幕が開きました。
同舞台はそれから3年連続で開催され、全公演でチケット発売と同時に即完売する人気の高さを見せつけました。
2020年8月にはオール生配信コンサート「Summer Paradise 2020 俺担ヨシヨシ 自担推し推し 緊急特別魂」にて、メンバー全員がそれぞれソロコンサートを開催。
メンバーの個性が際立つセットリストや演出が評判となり、Travis Japanの層の厚さをアピールする機会となりました。
アメリカ留学を経て世界デビュー
2022年3月3日、Travis Japanがアメリカ・ロサンゼルスに留学することを発表しました。
歌・ダンス・表現力のスキル向上を目指し、メンバー全員で共同生活を送りながら研鑽を積む“武者修行”と説明され、3月下旬に渡米することが報告されました。
渡米直後の現地時間2022年3月27日、アメリカのダンスコンテスト「World of Dance Championship(以下WOD)」の地区予選に出場し、チーム部門で3位を獲得。
さらにベストコスチューム賞、CROWD FAVORITE賞(観客人気賞)を受賞し、アメリカ留学の華麗なスタートダッシュを決めました。
2022年7月29日にはWOD地区予選を勝ち抜いた猛者が集う全米大会に出場し、4位を獲得するとともにベストコスチューム賞を受賞。
翌30日の世界大会チーム部門ファイナルに進出し、ここでも9位入賞の好成績を収め、あわせてCROWD FAVORITE賞を受賞しました。
WODでのパフォーマンスが注目されたことでアメリカの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」から声がかかり、2022年7月13日に同番組へ出演。
オリジナル曲「夢のHollywood」の英語バージョンを披露し、オリジナリティあふれる見事なパフォーマンスを見せ、観客から熱烈なスタンディングオベーションを受けました。
その勢いのまま、2022年9月29日にアメリカのキャピトル・レコードと契約を結んだことを発表。
2022年10月28日、デビュー曲となるデジタルシングル「JUST DANCE!」をリリースし、全世界メジャーデビューを果たしました。
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Travis Japanのメンバー加入・脱退の変遷
Travis Japanは結成からデビューまでの10年間の中で、何度もメンバーの脱退を経験しました。
ここではTravis Japanのメンバー加入・脱退の変遷を解説します。
結成当時の初期メンバー
Travis Japanは結成当時、9人組グループとして始動しました。
厳密には初期メンバーは宮近海斗・中村海人・吉澤閑也・阿部顕嵐・梶山朝日の弟組5人で、後から仲田拡輝・森田美勇人・川島如恵留・七五三掛龍也の兄組4人が加わり、ジュニア情報局の会報で9人組Travis Japanの始動が伝えられました。
当初は今井翼の主演舞台「PLAYZONE」限定で活動するグループの予定でしたが、9人揃ったシンクロダンスが評価され、近藤真彦・嵐・タッキー&翼など先輩のバックダンサーを務めるように。
2016年5月に東京・シアタークリエで行われた「ジャニーズ銀座 2016」に9人揃って出演し、初の単独公演を開催しました。
仲田拡輝の脱退
2017年1月、当時最年長メンバーだった仲田拡輝が“夢を追いかけたい”という理由で脱退の意向を示し、帝国劇場で行われた舞台「JOHNNYS’ ALL STARS IsLAND」を最後にTravis Japanとしての活動を終了しました。
その後、仲田拡輝は事務所を退所し、2017年4月1日より百名ヒロキとして活動を開始。
2017年7月上演の舞台「ボクが死んだ日はハレ」でデビューし、現在は俳優・歌手として活動しています。
森田美勇人・阿部顕嵐の脱退
森田美勇人と阿部顕嵐は、Travis Japanと並行し、Love-tuneのメンバーも兼任して活動していました。
「ジャニーズ銀座2016」を経て、近藤真彦のライブツアーなどで9人のシンクロダンスが評価され始めた頃、阿部顕嵐がLove-tuneの活動に専念するため脱退しました。
正確な脱退日は公表されていないものの、2016年8月開催のライブ「サマステ ジャニーズキング」が阿部顕嵐のTravis Japanとして最後のステージとなりました。
同じくLove-tuneと兼任していた森田美勇人は、阿部顕嵐の脱退後も「どっちも100の力で頑張る」と兼任を続けました。
しかし2017年9月の舞台「JOHNNYS’ YOU&ME IsLAND」にはLove-tuneとしてのみ出演し、以降Love-tuneの活動に専念しました。
- Love-tuneは2016年3月4日に結成されたグループで、Zepp DiverCityで単独ライブを行うなど人気を集めましたが、2018年11月30日にメンバー全員の退所が発表されました。
- その後、2019年5月22日に7ORDERとしてメンバー全員で再始動することが発表され、2020年3月6日に1stシングル「Sabãoflower」でCDデビューしました。
- 森田美勇人と阿部顕嵐も7ORDERのメンバーとして活動していましたが、森田美勇人は2023年6月14日にグループを脱退。
阿部顕嵐は2024年5月22日に行われたYouTube生配信で俳優業に専念することを発表し、グループは脱退しないものの音楽活動には参加しないことを報告しました。
現在、森田美勇人はソロ活動、阿部顕嵐は俳優業を中心に活躍しています。
梶山朝日の脱退
梶山朝日は2017年9月30日に行われた舞台「JOHNNYS’ YOU&ME IsLAND」の千穐楽を最後に、Travis Japanを脱退しました。
その後事務所を退所しましたが、当時は一例を除きジュニアの脱退・退所が公式発表されることはなく、梶山朝日の正確な脱退日・退所日は公表されていません。
現在、梶山朝日は一般人として生活しています。
松倉海斗・松田元太の加入
2017年11月19日、Travis Japanに松倉海斗・松田元太が加入したことで、現在の7人組グループになりました。
メンバーの脱退が相次ぎ5人となったことで、メンバーと事務所スタッフの間で話し合いの場が設けられ、このままで活動を続けるか増員するかを協議。
メンバー5人が話し合って増員を決断し、グループの武器であるシンクロダンスにマッチする人材として松松コンビの名前が挙がりました。
加入を打診された2人は顔合わせも兼ねてライブイベント「お台場 踊り場 土日の遊び場」のリハに参加し、実際に一度ステージに立ってグループに合うか判断した上で加入の可否を正式決定することに。
2017年11月18日開催の同公演を経て正式加入が決まり、翌19日の公演でファンに向けて加入が発表されました。